こんにちは、シゲです。
・始めて部下を持ったけど、どう教育したらいいかわからない…
・褒めて伸ばすのが正解なのかな?
というお悩みにお答えしていきます。
本記事の内容は下記。
- 1:褒めて伸ばす教育で部下は成長する?【結論:しない】
- 2:厳しくするのもNG
「褒めて伸ばすとかいう育成方法があるけど、本当に効くのかな?」「部下の育成なんて自分には向いていない」と悩んでいませんか?
確かに、褒めて伸ばすという育成方法は一般的に広まっている方法ですよね。
しかし、断言しますが、褒めても部下は成長しませんよ。
むしろ、部下との信頼関係がなくなり、人間関係すら悪くなってしまいます。
とはいえ、「いきなり部下を教育しろと言われてもノウハウもない」と頭を抱えてしまう方もいるはず。
そこで、本記事ではどう部下を教育すべきか詳しく解説していきます。
実際に、私も11年勤めた会社で、初めは教育が上手くいかず部下との関係性も悪くなっていましたが、本記事で紹介する方法をつかい、最終的には5名以上の部下に指示を出せるようになりました。
退職しましたが、今でも半年に一回食事をするくらいの友人関係になっています。
「一度も教育したことないし、どうすればいいの?」と不安の方は、部下の信頼を獲得するチャンスなので、参考にしてみて下さい。
3分で読めるので、最後まで読んでみて下さい。
1:褒めて伸ばす教育で部下は成長する?【結論:しない】
伸ばして伸ばす教育では部下は成長しません。
理由は下記。
- 褒めても楽な仕事しかできなくなる
- その内部下にもバレる
- 馬鹿にされていると思い信頼を失う
- 褒めても部下のモチベーションは保てない
各々、詳しく解説していきます。
褒めても楽な仕事しかできなくなる
褒め続けると、辛い仕事をやらなくなるからです。
子供の教育でも、褒め続けたら、子供は「何をやってもいいんだ」と考えてしまい、我がままになりますよね。
また、辛いことからも逃げるようになり、自分が楽できることしかしなくなります。
人としての魅力がまったくないまま大人になってしまいます。
褒めても、自発的に楽な仕事しかしなくなるので、部下は成長しません。
その内部下にもバレる
また、何度も褒められていたら、「わざと褒めているな」と部下も気づきます。
人は、同じことをされても、「またか~」と感じてしまいますよ。
例えば、容姿が良い人は、毎日「カッコイイ」とか「可愛い」と言われ続けているため、ウンザリしています。
結局、見た目しかみていないんだな~と、相手が薄い人間に見えてくるはず。
褒められ続けることも同じです。
褒められ続けると部下本人も気づき、あなたを「薄い人間だな」と思われてしまいますよ。
馬鹿にされていると思い信頼を失う
部下にわざと褒めているのがバレているのにも関わらず、さらに褒め続けると部下は「バカにされている」と感じます。
誰でも馬鹿にされていると感じたら、嫌な気分になりますよね。
正直、関わりたくないとも感じるレベルです。
人は理屈抜きで感情で動く生き物なので、褒めて伸ばすだけでは部下は育ちません。
褒めても部下のモチベーションは保てない
褒めても部下のメリットはないからです。
あなたが、仕事をやる気を出すのはどんな時ですか?
大半の人は、昇給が掛かっている時ですよね。
褒めても、部下にとって得ではないので、褒め続けてもモチベーションが保てなくなり、結果的に仕事に手を抜くことになります。
部下を育てたいなら、それなりの報酬なりのメリットが必要不可欠です。
褒めるだけでは、一瞬の喜びにしかならないため、モチベーション維持は難しいでしょう。
褒めて伸ばす育成は失敗します
ここまで解説してきた通り、褒めて伸ばす育成では部下は育ちません。
- 褒めても楽な仕事しかできなくなる
- その内部下にもバレる
- 馬鹿にされていると思い信頼を失う
- 褒めても部下のモチベーションは保てない
部下も一人の人で、自分に取って都合のいい道具ではないですよ。
褒めるだけで成長できる人は絶対にいないので、部下を褒めて伸ばそうとするのは辞めましょう。
2:厳しくするのもNG
「だったら、厳しく教育すればいいのでは?」と考えるかもですが、厳しく育成するのも部下は成長できません。
理由は下記。
- 制限が増えて挑戦しなくなる
- 上司の指示が全てになる
- 本心から信頼されなくなる
各々、詳しく解説していきますね。
制限が増えて挑戦しなくなる
厳しくしすぎると説教が怖くなり、自発的に仕事に挑戦しようとしなくなるからです。
正直、最終的には“部下一人で仕事を処理”できるようになって欲しいですよね。
しかし、厳しく育成していると、「自分のやることは全て間違っている」と思ってしまい、自発的に仕事に挑戦しなくなります。
制限ばかりの難しいゲームは、諦めてすぐにやらなくなるのと同じです。
厳しくしても、結果的に“部下一人で仕事を処理”できるようにはなりません。
上司の指示が全てになる
厳しくすると、部下は「上司の言うことに従っているの正解」と考えてしまうからです。
子育てなら、親離れできない大人になり、自立できない状況ですね。
それに、上司である自分にも負担が掛かり続けます。
部下が上司の指示に従うだけになると、ずっと指示をだし続けないといけなくなりますよ。
自分が楽をしたいから、部下を育てているのに、ずっと自分(上司)に依存されると部下に時間と労力を使い続けるはめになるので損です。
厳しくしても、上司依存になるので、部下は育ちません。
本心から信頼されなくなる
厳しいだけの人は、嫌われるからです。
教師でも、毎日説教ばかりしている人は、生徒から嫌われますよね。
生徒は、本音を隠しながら、日々の学校生活を過ごすようになります。
厳しくしても、本心から信頼されることなく、人間関係が悪化するので、厳しくする教育は良くありません。
ほぼ任せるのが最適
ここまで聞いてきて「褒めるのもダメ、厳しくするのもダメなら、どうすればいいの?」と感じる方もいるはず。
ぶっちゃけ言うと、ほぼ仕事を任せて放置が最適です。
なぜなら、任せていれば自発的に仕事をしてくれるため、勝手に成長するから。
子供も学校などの生活をしていき、勝手に成長していくのと同じです。
それに、部下が仕事ができるようになるかは、部下自身の意思が大きく左右されます。
本人がダラダラ仕事するのが目的なら、どんなにいい教育をしても、部下は成長できません。
仕事を任せるだけで、部下が成長するか分かるし、自分も無駄に時間と労力を使わなくて済むますよ。
“部下に仕事を任せる“たったこれだけで育成は問題なしです。
部下でも対等な関係と考えよう
ここまで解説してきた通り、厳しく育成しても部下は育ちません。
- 制限が増えて挑戦しなくなる
- 上司の指示が全てになる
- 本心から信頼されなくなる
子育てでも同じですが、結局“一人立ち”して貰うのが最大の目的です。
褒めたり厳しくするだけでは、一人立ちできないため、部下は育ちません。
結局、部下が成長して貰うためには、ある程度任せて一人で処理して貰うことが必要不可欠です。
1年後以降も、部下と良い関係性を築くためにも、対等な関係を忘れず仕事はほぼ任せてしまいましょう。
3:【結論】無理に育成しようと意気込まなくてOK
本記事の内容をまとめます。
伸ばして伸ばす教育では部下は成長しません。
理由は下記。
- 褒めても楽な仕事しかできなくなる
- その内部下にもバレる
- 馬鹿にされていると思い信頼を失う
- 褒めても部下のモチベーションは保てない
また、厳しく育成するのも部下は成長できません。
理由は下記。
- 制限が増えて挑戦しなくなる
- 上司の指示が全てになる
- 本心から信頼されなくなる
部下の育成は、“仕事を部下に任せる“たったこれだけです。
正直、上司の立場を維持しようとする人にはおすすめできません。
しかし、「自分は上司という器ではないしな~」と悩んでいる方こそ、実施してみたら効果が絶大なことがわかるはずです。
ゆとりある会社生活を送るためにも、本記事で紹介した方法を是非試して下さい。
世の中には完璧な人間はいないので、皆ほど良く手を抜いて部下を育成しています。
部下が育つかは、結局本人の次第なので、無理に思いつめることもないですよ。
部下に任せて、程よく手を抜きつつ、部下が困った時にだけ手を差し伸べるくらいの感覚で教育してみましょう。